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コスト削減

お客様の満足を損なわない!飲食店の経費削減術

飲食店経営は売り上げを伸ばすことも大切ですが、経営の安定化には無駄な経費の削減が欠かせません。しかし、経費削減ばかりに目を向けすぎると、大切なお客様の居心地のよさや「また来店したい」という気持ちが失われ、店舗への信頼低下を招く可能性があります。そうなっては、飲食店にとって致命的です。飲食店が経費削減を実行しながら、お客様に支払ったお金以上の価値や快適さを感じていただくには、どのような方法があるのでしょうか。今回は飲食店の経費削減術についてご紹介します。

料金プランや調理器具の見直しなどで電気・ガス料金を削減

飲食店にとって大きな経費といえる電気やガスの料金には、以下のような削減方法があります。

白熱灯と蛍光灯をLEDへ切り替える

店内の照明を白熱灯からLEDへ切り替えることで、電気代を削減することができます。LED製品メーカーの調べでは、一般的に白熱電球の寿命は1,000~2,000時間程度、蛍光灯の寿命は6,000~12,000時間ですが、LEDは40,000~50,000時間と大幅に寿命が延びるそうです。また、消費電力の面でもLEDにアドバンテージがあり、一般的に白熱電球の20~25%なのだそうです。照明のLED化のメリットは大きいといえるでしょう。

料金プランを見直す

2016年4月に施行された電力自由化により、地域の電力会社以外から安価な電気を購入できるようになりました。そのため、電力会社や料金プランを見直すことで、電気代を削減できる可能性があります。インターネットで電気代の比較サイトが公開されているので、現在の電気代と比較検討してみましょう。

省電力設計の電化製品を取り入れる

電化製品は日進月歩で高性能化し、新しい製品は省電力設計になっている場合があります。例えばPanasonicの500Lクラスの冷蔵庫の年間消費電力量を比較すると、2005年の製品(型番:NR-E500T)は650kWhなのに対し、2015年の製品(型番:NR-F511PV)では180kWhと1/3以下です。これだけの差があれば、電気料金も変わってくるでしょう。古い電化製品は、性能はもちろん消費電力の面からも新しいものに買い替えることをおすすめします。

熱伝導率の高い調理器具を利用する

電気料金やガス料金の削減には、調理器具の熱伝導率も重要です。熱伝導率が悪い調理器具を使うと、電気やガスを余分に消費するだけでなく、食材への熱の入り方や味にも影響を与えかねません。調理器具にはアルミ製や鉄製、銅製、ステンレス製など多くの種類がありますが、それぞれの特徴を把握したうえで熱伝導率に優れたものを選ぶようにしましょう。

空調設備や換気扇の掃除をこまめに行う

飲食店は味や雰囲気が大切なのはもちろんですが、清潔感も非常に重要です。空調がカビ臭かったり、換気扇が汚れていたりする店では、どんなに素晴らしい料理を出しても台無しになってしまいます。また、空調設備が汚れていると、冷暖房の効率が低下して余計な電気料金がかかってしまいます。クリーンな環境と電気料金の節約のためにも、空調設備や換気扇の掃除はこまめに行いましょう。

機材の見直しや意識の向上で水道料金を削減

水道は電気やガスに並んで、飲食店の大きな経費です。水道料金の削減には、以下のような方法があります。

食器洗浄機や節水コマなどを利用する

飲食店が水道を使う場面で大きなウエイトを占めるのは、食器の洗浄です。そこに食器洗浄機を導入することで、手洗いに比べて大幅な経費削減となります。Panasonicのコスト比較によると、皿2,000枚の洗浄する場合、人件費、水道・電気・ガス料金、洗剤・リンス剤のトータルで手作業では10,105円、食器洗浄機(型番:DW-UD44U3)は2,670円と試算されています。

また、定番の節約術としては、節水コマを使って水道から水が流れる量を調整する方法があります。

節水への意識を高める

水道料金の削減には、従業員の意識改革も大切です。節水についてマニュアルに記載しておくとともに、水道料金の推移を従業員に開示して店一丸となって節水意識を高めるといいでしょう。また、お客様にもご協力いただけるように、節水を呼び掛ける文言をトイレや水回りに掲示するのもおすすめです。

再利用やまとめ買いで消耗品の経費を削減

コースターや箸、おしぼりといった消耗品の経費も見逃せません。以下のような方法で削減に取り組んでみましょう。

コースターや箸は再利用できるものにする

コースターや箸などは使い捨てではなく、再利用できるものにしましょう。経費の削減だけでなく、環境に配慮している飲食店だというアピールにもなります。また、品質がいいものを選べばお客様の満足度向上にもつながります。

紙ナプキンやお手拭きはまとめ買いで出費を抑える

紙ナプキンやお手拭きは、ある程度まとめ買いをすることで経費削減が図れます。ただし、経費削減を優先しすぎて安っぽいものを選ぶと、お客様の満足度が下がってしまいます。品質と価格のバランスは、よく吟味してください。

家賃や仕入れ、広告宣伝費の見直しと削減

家賃や仕入れ、広告宣伝費は、飲食店の経費のなかでも大きなウエイトを占めます。以下に、削減のポイントをピックアップします。

家賃の値下げ交渉を試みる

月々の家賃は、飲食店の経費として非常に大きな額となります。一般的に、家賃は入居時の契約のままか上昇する傾向にありますが、何らかの不具合が生じたときや契約更新時には値下げ交渉が可能な場合もあります。ぜひ検討してみてください。

食品ロスを減らす工夫をする

売り上げが好調でも、食品ロスが多くては利益を増やすことができません。メニュー数を絞り込んだり、お昼はランチメニューを中心にしたりといった工夫をすることで、食材確保における無駄を軽減できます。

無駄な広告宣伝費を使わない

思うように客足が伸びないと、過剰な広告宣伝費をかけてしまいがちです。しかし、やみくもに手を打っても効果は期待できません。客層を分析して、効果が期待できる広告媒体のリサーチと絞り込みを行い、無駄のない広告を出すようにしましょう。

一つひとつの積み重ねで経費削減を実現しよう

今回ご紹介した経費削減術は、どれもすぐに取り掛かることができます。しかし、それには経営者の努力はもちろん、スタッフの協力も必要です。特定の項目だけでなく経費全体をトータルで考え、一つひとつの積み重ねで経費削減の実現を目指しましょう。

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